つのの細道(ミラノ)
フィレンツェやベネチアは、世界有数の観光地なので、
観光客にとっては見どころ満載ですが、
いかんせん、観光客が多くて、息苦しくなってしまいます。
一方、ミラノは都市なので、観光客の群れから解放されます。
そこで生活する人々の息づかいを感じながら、のんびりできます。
「紅の豚」や「ロミオの青い空」の舞台となったミラノだけあって、
典型的なイタリアの都市の姿がそこにあります。
ミラノはレオナルドダビンチの都市です。
フィレンツェでウィッツィ美術館をしくじったので、
「最後の晩餐」は朝一番で駆けつけました。
けれどもすでに、30分待ちでした。
欧米の美術館は、入る前に待っても、中はガラガラということがほとんどです。
切符の売り買いに手間取ってるからじゃん!と、日本人としてはイライラします。
けれども日本の美術館は、人ごみで作品が全く見えない、ということが多いので、
のんびり入場券を発券するほうが、美術品鑑賞にはいいのかもしれません。
「モナリザ」は想像よりも小さいですが、
「最後の晩餐」は、教会の食堂の壁面一杯に描かれていて、その大きさに驚きました。
あの部屋じゃあ、「最後の晩餐」に圧倒されて、おちおち食事などできませんよ。
フィレンツェで見たミケランジェロの「ダビデ像」も、4m以上の大男で、
その迫力に、やっぱ百聞一見だなあ、と感動するのでありました。
ミラノは、成田から直行便が通っているので、かなり近い場所です。
といっても、アリタリア航空とJALだけなので、選択権はありません。
旅行シーズンだと、すぐにいっぱいになって、値段がはねあがってしまいます。
パリやロンドンだと、1日10便以上通っているので、時間や値段に幅が出てきます。
そう言う意味で、ミラノ行きは、なるべく早くに押さえる必要があります。
また、どんなに安くても、経由便利用はよろしくありません。
時は金なり。
12時間でミラノに着くのですから、その近さがミラノの最大の長所です。
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